採用担当が語る“受かる人”の共通点
店舗統括責任者
井村さん
目次
面接を控えていると、「どんな人が受かっているんだろう」「自分は合っているのかな」と不安になることもあるかもしれません。
アナスタシア ミアレが大切にしたいのは、テクニックとしての「受かり方」ではなく、入社したあとにちゃんと馴染んで、気持ちよく働き続けられるかどうかです。
この記事では、普段から多くの応募者と向き合い、入社後もスタッフの成長を見守り、採用面も担当している井村さんに、「採用でどのようなポイントを大切にしているか」「受かる人の共通点」などを、できるだけ正直に語ってもらいました。
「これを真似すれば受かる」という話ではなく、「自分はアナスタシア ミアレと相性が良さそうかな?」を確かめるためのヒント集として、読み進めてみてください。
採用面も担当している、井村さんとは
井村さんは、現場スタッフとしての経験を経て、現在は店舗統括責任者として採用まで幅広く携わっています。
新卒・中途を問わず多数の応募者をみてきて、「この人は、入社したあとちゃんと幸せに働けるかな?」という視点で、一人ひとりを見ています。
「経歴だけで判断することはほとんどないです。“アナスタシア ミアレに合う人” にはやっぱり共通点があるんですよね」と井村さん。
その一方で、「どれだけ美容の経験があっても、価値観がズレていると苦しくなってしまう人」もいるといいます。
これは “テクニックを伝える記事” ではありません
最初にお伝えしておきたいのは、このインタビューは「こう答えれば受かる」というようなテクニックを伝える記事ではない、ということです。
アナスタシア ミアレが大事にしているのは、
- どんな価値観で仕事をしてきたのか
- 失敗やギャップに、どう向き合ってきたのか
- チームやお客様と、どう関わってきたのか
といった、その人の「素の姿」です。
だからこそ、この記事でお伝えするのは
- こういう素養や思いがある人は、きっとフィットしやすい
- 逆に、このスタンスのままだと入社後にしんどくなりやすい
という “相性の目安” です。「自分をごまかして合わせにいく」ためではなく、「ここで働くイメージが持てるかどうか」を考えるヒントとして使ってもらえたら嬉しいです。
新卒・中途に共通して見ている「土台」
新卒の場合:特別な何かより、“当たり前のこと” を大事にできるか
新卒採用で見ているのは、華やかな実績ではありません。
まずは、こんな部分をシンプルに確認しています。
- 笑顔や挨拶など、基本的なコミュニケーションができているか
- 志望動機やブランドについて、自分なりに調べてきているか
- 質問に対して、自分の言葉で答えようとしているか
- 欠席日数や成績が、極端に偏っていないか
「約束を守る」「やるべきことから逃げない」といったベースの部分は、社会人としても大事な土台になります。
中途の場合:経歴の “きれいさ” より、「中身」
中途採用では、美容師やアイリストなどの経験者も多く応募してくれますが、「○年○業種じゃないとダメ」という条件はありません。
その代わりに、こんなことをよく確認しています。
- 前職で、どんな経験をし、どんな成果を出したのか
- 課題にぶつかった時、どう解決してきたのか
- 応募理由を経緯を含めきちんと言葉にできるか
職務経歴書に書かれていない部分にこそ、その人らしさや価値観が表れます。
“受かる人”の共通点

共通点① 他責にしない、“誠実さ”がある
井村さんがいちばん大事にしているのは、とてもシンプルに言うと「誠実さ」です。
面接では必ず、これまでの職歴や退職理由をお聞きします。
そのときに見ているのは、こんなポイントです。
- 何もかも周りのせい・環境のせいになっていないか
- 経歴や在職期間は整合性があるか
- 話の筋が通っていて、事実と考察を分けて話せているか
本当に大変な環境で働いてこられた方も多いので、つらかった事実を話してくださること自体は、もちろん問題ありません。ただ、『全部オーナーが悪くて』『周りがひどくて』という話ばかりになってしまうと、“これからも同じように人のせいにしてしまわないかな…” と不安になります。
アナスタシア ミアレは、“チームでお店を運営していく” ブランドです。入社後も、スタッフ同士の連携や信頼関係がとても大切になります。
だからこそ、「自分の選択や行動に、きちんと責任を持とうとしているか」といった誠実さは、合否だけでなく「一緒に働きたいと思えるかどうか」という意味でも、欠かせないポイントです。
共通点② 前向きで、“自分で考えて動いてきた人”
次に大きいのが、「ポジティブさ」と「自分で考えて動く力」です。
たとえば、美容師時代の話を聞いているとき――
- 失敗したり、うまくいかなかった経験が出てくる
- そこで「なんでだろう?」と原因を考えてみる
- 自分なりに工夫してやってみる
- 結果を振り返って、次に活かそうとする
この一連の流れを、自分の言葉で話せる人は、とても魅力的です。
完璧な結果を出しているかどうかは、正直そこまで気にしていません。それよりも、“ギャップに気づいて、自分から動いてみたかどうか” を見ています。
うまくいった話だけでなく、「その途中で何を考えたのか」「どう変えようとしたのか」という部分に、その人の前向きさや、伸びしろがにじみ出てきます。
共通点③ 年齢や立場にとらわれない、“フラットさ”
アナスタシア ミアレの現場では、年齢も経歴もさまざまなスタッフが働いています。年下の先輩やトレーナーに教わることも、ごく自然にあります。
そのため、面接では
- 「年下に教えられるのが嫌」という気持ちがないか
- 自分と違うタイプの人も受け入れ一緒に働けそうか
- チームで何かをやり遂げたとき、共に喜び合えるか
といった“フラットさ” も、さりげなく確認しています。
部活の話になることも多く、
- 「キャプテンとしてチームをまとめてきた人」
- 「裏方として、みんなを支えてきた人」
など、役割は人それぞれ。
どの立場であっても、「チームのために、自分はどう動くか」を考えてきた人は、店舗にも馴染みやすいと感じます。
共通点④ お客様の“気持ち”をキャッチしようとする
アナスタシア ミアレの仕事は、技術とコミュニケーションの両方で成り立っています。カウンセリングで悩みやニーズをつかみとり、仕上がりのイメージを共有しながら、施術へと進めていく。そのプロセス全体が、お客様の満足度につながる大切な要素です。
井村さんが例に出すのが、「シャンプーが上手な美容師さん」の話です。
シャンプーって、『もう少し強くお願いします』って言いにくいですよね。でも、頭をちょっと浮かせたり、身体が少し動いたり、細かいサインは出ているんです。上手な人は、その小さな変化を察して、力加減や声かけを変えられる。そこには、“この人に気持ちよく過ごしてもらいたい” という思いやりがあると思うんです。
眉の技術は、理論と研修で後から身につけられます。
一方で、
- 「目の前の人を楽にしてあげたい」
- 「言葉になっていない気持ちも、できるだけ汲み取りたい」
というスタンスは、もともとの感性に近い部分もあります。アナスタシア ミアレで長く活躍している人は、例外なくこの “思いやり” を持っている、と井村さんは感じています。
共通点⑤ ブランドや理論への “ちゃんとした共感”
もうひとつ、大きな共通点が「ブランドへの共感」です。
志望動機をお聞きするなかで、
- なぜ数ある眉サロンや美容サロンの中から、アナスタシア ミアレを選んだのか
- 眉に特化していることを、どう感じたのか
- 独自の理論や制度について、自分なりにどう捉えているのか
といった部分を、おひとりずつ聞いていきます。
最近は、眉サロンで働いた経験がある方も増えてきて、“他のお店も経験したうえで、やっぱりアナスタシア ミアレの理論やサポート体制に惹かれました” と言ってくださることも多いです。そういう話は、本当に嬉しいですね。
ブランドの考え方に共感できるかどうかは、“長く続けていけるかどうか” にも、深く関わってきます。
反対に、ミスマッチになりやすいポイント
ここからは、あえて「こういう考え方だと、お互いに苦しくなりやすい」というパターンもお伝えします。
ポイント① 「技術だけやっていたい」「接客は最低限でいい」
アナスタシア ミアレの仕事は、「技術だけを黙々とやる仕事」ではありません。
- お客様のお悩みやニーズを聴き取り・解決策を提案する
- アナスタシア ミアレ、独自の理論をかみ砕いて説明する
- 仕上がった眉のお手入れ方法や、アイテムの使い方をお伝えする
といったコミュニケーションも、仕事の大事な一部です。
「接客は好きじゃない」「技術だけを見てほしい」というスタンスだと、入社後にギャップを感じやすくなります。
ポイント② 「一人のお客様に、じっくり時間をかけたい」
アナスタシア ミアレでは、時間の枠が決まっている中で、できる限り多くのお客様に技術を届けていくことも大切な役割です。
「一人のお客様に2〜3時間かけて丁寧に…」というスタイルそのものは、別の場所では素敵な働き方だと思います。
当ブランドの考え方は、
- 限られた時間の中で、最大限きれいにして差し上げる
- その技術を、できるだけ多くの方に提供する
というものなので、ここが大きくズレていると、お互いにしんどくなりがちです。
ポイント③ 面接の時点で、すでに“他責モード”になっている
退職理由をうかがう中で、
- 前職の悪口ばかりになってしまう
- どんなときも「周りが悪い」という説明になる
という方は、どうしても不安が残ります。
つらかったことを正直に話していただくのは、もちろん大丈夫です。
そのうえで、
- 「その中で、自分はどう感じたのか」
- 「そこから何を学び、今後どう活かせるのか」
まで話せると、お互いに安心して次のステップに進みやすくなります。
「未経験でも大丈夫?」――研修とサポートのリアル

ここまで読むと、「全部に自信があるわけじゃないけれど、大丈夫かな…」と不安になる方もいるかもしれません。結論から言うと、アナスタシア ミアレには “未経験でも育っていける仕組み” が用意されています。
入社後21日間の基礎研修
入社後は、まず約21日間の基礎研修からスタートします。
- 骨格や筋肉、フェイスバランスについての座学
- 眉デザイン・ワックス・メイクの技術トレーニング
- カウンセリングや接客のロールプレイ
などを段階的に学び、独り立ちまでの平均期間は約1.5ヶ月。デビューしたあとも、年間165時間の研修で、技術と接客の両方をブラッシュアップしていきます。
配属後も、“チューター” が横にいてくれる
店舗に出てからが、いちばん不安な期間かもしれません。
そこを支えるのが、先輩スタッフによるチューター制度です。
- 施術後の振り返り
- タイムコントロールのコツ
- お客様との会話に悩んだときの相談
などを、すぐそばでフォローしてもらえます。
このような、研修やサポート体制については以下の記事で詳しく紹介しています。
「続けやすさ」をつくる働き方
働き方の面でも、「続けやすさ」を大切にしています。
| 項目 | 内容 |
| 勤務時間 | シフト制(平均実働7.5h、休憩1.5h) ※1ヶ月単位の変形労働時間制 ※シフト例(9:30~18:30、11:30~20:30など 店舗営業時間に準ずる) |
| 休日 / 休暇 | 週休2日以上年間117日(月9~10日)or 年間96日(月8日)を選択 ※ご入社後の変更も可能 |
| 有給休暇 | 初年度10日間 |
| 希望休暇 | 月2回申請可能 |
| 特別休暇 | 結婚休暇など |
| 有給休暇取得率 | 100% |
| 連続休暇 | 年1回5日以上を推奨 |
| 平均残業時間 | 2時間/月 |
| 産休・育休取得率 | 100% |
| 産休・育休復帰率 | 100% |
| 子育てスタッフ比率 | 12% |
美容業界の中でも、「ここまで時間が守られる職場は珍しい」と話すスタッフも多く、ライフステージが変わってもキャリアを続けやすい環境が整っています。
このような、アナスタシア ミアレの数字や制度については以下の記事で詳しく確認できます。
最後に――“受かるかどうか”より、「ここで働きたいと思えるか」

ここまで、「受かる人の共通点」と「ミスマッチになりやすいスタンス」をお伝えしてきました。
改めてお伝えしたいのは、大事なのは「受かるテクニック」ではなく、「自分の価値観と、アナスタシア ミアレの考え方が、ちゃんと噛み合いそうか?」という部分です。
- 目の前のお客様の “変化” を、自分のやりがいとして受け止めたい
- 理論に裏打ちされた技術を、じっくり学んでいきたい
- チームで支え合いながら、美容の仕事を長く続けていきたい
そんな気持ちが少しでもあるなら、アナスタシア ミアレは、きっとあなたが力を発揮できる場所になるはずです。
面接は、「どちらかが相手を選ぶ場」ではなく、お互いを知り合うための時間です。
あなたのこれまでのこと。これから「こうありたい」と思っていること。
飾らない言葉で、聞かせてもらえたら嬉しいです。