アイブロウリストの仕事に1日密着。リアルな働き方がわかる
チーフアイブロウリスト
横山さん
目次
アイブロウリストの仕事に1日密着
―― チーフの “リアルな働き方” を追う。
「アイブロウリストって、1日なにをしている仕事なんだろう?」
「美容の仕事に興味はあるけれど、働き方のイメージが湧かない」
そんな声に応えるべく、今回はアナスタシア ミアレでチーフを務めるアイブロウリスト・横山さん(仮名)の1日に密着しました。開店前の準備から、お客様のカウンセリングと施術、予約の合間のバックヤード業務、休憩時間、そして閉店作業まで。
さらに、その仕事の裏側にある「働き方のしくみ」や「ブランドとして大切にしている考え方」も織り交ぜながら、アイブロウリストという仕事の “リアル” をお届けします。
9:00|出勤。開店の約1時間前から、静かな準備が始まる

この日は、10時に最初のお客様の予約が入っている日。
横山さんは、朝9時頃に出勤します。制服に着替え、店内の電気をつけると、まずはパソコンを立ち上げてその日のスケジュールを確認するところからスタートです。

予約システムやホットペッパービューティーの管理画面を行き来しながら、
- どの時間に、どのお客様が来店されるのか
- 新規かリピーターか
- 過去の施術履歴や、購入されている製品は何か
といった情報を、一人ひとりチェックしていきます。
事前にカルテを見ておくと、“今日はこの方はそろそろ製品の替えどきかな” “前回こういう仕上がりを気に入ってくださっていたな” とイメージを持ってお迎えできるんです。

同時進行で、ワックスウォーマーの電源を入れます。
温まるまで少し時間がかかるため、その間にベッド周りを整え、道具に問題がないか確認。1日の流れがスムーズになるよう、細かな準備が続きます。静かな店内で淡々と進んでいく朝のルーティン。
この約45分が、1日のクオリティを支える「仕込みの時間」です。
10:00|新規のお客様をお出迎え

カウンセリングは「理論を共有する」大切な時間。最初のお客様がいらっしゃると、笑顔でお迎えし、待合室でカルテの記入をお願いするところから始まります。
アレルギーやお肌の状態、普段のメイクの悩みなどを確認しながら、施術室へご案内。ここから、アナスタシア ミアレならではのカウンセリングがスタートします。

お客様が来店し席に着くと、横山さんはカルテと照らし合わせながら、眉の生え方・左右差・毛流れ・骨格の見え方を目視で確認していきます。
アナスタシア ミアレは、独自の理論をベースとして施術を行っています。骨格と筋肉、フェイスバランス、自眉の生え方を観察して、その方本来の美しさがいちばん際立つ眉の形を導き出すんです。

例えば、左右で骨格の丸みが違う場合には、
「右側は少し丸さが出やすくて、左側はまっすぐ入りやすい骨格になっています。なので、右はこの丸みを少し抑えて、左は少しだけ丸みを足してあげると、全体のバランスが整って見えますよ」
といった具合に、「なぜここをこう整えるのか」を言葉にして共有します。
流行りの平行眉をご希望されるお客様も多いものの、骨格によって似合う角度は人それぞれ。
理想のイメージだけで形を作るのではなく、「その方の骨格に沿って、シンメトリーに近づけながらも自眉を活かす」というのが、アナスタシア ミアレの考え方です。
この “理論のインストール” ともいえるカウンセリングがあるからこそ、仕上がりへの納得感が高まり、リピートにつながっていきます。
10:10|施術スタート

眉の1ミリ単位と向き合う、集中の時間。
カウンセリングが終わると、実際の施術に入ります。
眉まわりを整え、必要な部分にワックスを載せていく横山さんの手つきは、カメラが入っていることを忘れてしまうほど自然で、迷いがありません。
「施術中は、本当に “眉のことしか考えてない” ですね」と笑いながら話してくれますが、視線は常に眉のラインと骨格のバランスを追っています。

ワックスで不要な産毛を取り除いたあと、カットやツイーザーで細かな調整を行い、少し離れて全体の見え方を確認。
その過程で、お客様との会話も途切れません。
静かな空間が苦手そうなお客様とは、メイクの話や最近の出来事を話題にしながら、
リラックスして過ごしてほしいタイプのお客様には、必要以上に話しかけすぎないように気を配る。
お客様が話したい方なのか、静かに過ごしたい方なのか、空気で感じ取りながら距離感を調整しています。
こうして、約30分〜40分の施術時間の中で、眉のライン・太さ・角度・長さをほんの1ミリ単位で整えていきます。
10:30|仕上げのメイクと、鏡の前の「実感」の瞬間

施術が終わると、仕上げのメイクへ。
このときのゴールは、「サロンだけで完結する特別な眉」ではなく、「ご自宅でも再現できる眉」です。
まずは、お客様が普段使用しているメイクアイテムを確認し、「そのまま活かせるもの」と「足すと良いもの」を一緒に選びながら、描き方のコツを伝えていきます。
メイクが終わると、鏡の前で仕上がりをチェックしていただきます。
ここは、お客様だけでなくアイブロウリストにとっても、毎回少し緊張する瞬間です。眉一つで、顔全体の印象が変わる。
鏡の前で表情がふっと柔らかくなる瞬間が、「やっていて良かった」と強く感じる時間だと言います。
11:00〜|予約の合間

カルテ、発注、数字のチェック。見えないところで忙しい時間
お客様をお見送りしたあとは、次の予約までの「合間の時間」。
しかしここで “手が空いている” ことはほとんどありません。
- カルテの記録やダブルチェック
- 予約の反映・確認
- 次回来店の目安や、製品の交換タイミングのメモ
- 製品や備品の在庫チェックと発注
- 店内の清掃やセッティングの微調整
チーフである横山さんは、ここで店舗全体の数字を確認し、「良かった点」「改善したい点」も頭の中で整理していきます。
売上は “お客様の満足が数値になったもの” だと考えていて、客数や客単価、リピート率を見ることで、“今どこが足りていて、どこを伸ばしたいか” が見えてくるんです。
この合間の時間に新人スタッフのレッスンを行うこともあります。
カウンセリングのロープレをしたり、ワックスやメイクの技術を見てアドバイスをしたり。
個人技の仕事に見えますが、実際には「チームでレベルを底上げしていく」ための時間が、予約の合間にぎゅっと詰め込まれています。
13:00|ランチタイム

1.5時間の休憩で、心と体をいったんオフに。
アナスタシア ミアレの勤務時間は、平均実働7.5時間・休憩1.5時間。
休憩時間はシフトの中でしっかり確保されており、この日はお昼と夕方に分けて合計90分の休憩を取っていました。
美容業界では、「休憩がずるずると削られてしまう」「気づいたらご飯を食べ損ねる」という声も少なくありません。
その中で、“休憩1.5時間” が制度として守られていることは、毎日続けていくうえでの大きな安心材料になっています。
午後|リピーターのお客様、チームで支える接客

午後になると、リピーターのお客様の予約が続きます。
何度も通ってくださっている方のカルテには、これまでの仕上がりの好みや、使っている製品の変化などが細かく書き込まれています。
「前回こんなお話されてましたよね」「その後どうなりましたか?」といった一言が、関係性を少しずつ深めていきます。
予約が詰まっている日は、施術が少し押してしまうこともあります。
そんなときは、空いているスタッフが片付けやお会計を代わりに行ったり、次のお客様をご案内したりと、自然にフォローし合う姿が印象的でした。
アナスタシア ミアレのアイブロウリストは、個人スポーツのようでいて、実際は “チーム競技” ですね。自分の担当のお客様だけを見ていたら、お店全体のリピート率は上がらないので、全員でお客様をお迎えする感覚があります。
自分が担当していないお客様についても、カルテを共有し合い、「こういう提案が刺さっていた」「この製品を気に入ってくださっていた」といった情報を積極的に交換しているのも、アナスタシア ミアレらしい光景です。
退勤|締め作業と、1日の振り返り

最後のお客様をお見送りすると、店内は再び静かな空間に戻ります。
ここからは、1日の締めの作業です。
- 当日の売上、客数、物販・オプションなどの数字を確認
- シフト通りに予約枠が埋められたかどうかをチェック
- コンセントの抜き忘れや機器の電源など、安全面のチェックリストを一つずつ確認
数字を見ないと、自分が今どこにいるのか分からないので。
良かったところを認めつつ、来週の改善ポイントを見つけて、また次の日につなげていく感じですね。
電気を消し、シャッターを閉めると、この日の仕事は終了です。
実働7.5時間の中に、施術・カウンセリング・提案・レッスン・数字管理・準備・片付けがぎゅっと詰め込まれた1日でした。
働き方の “数字” が支える、プロとしての毎日

ここまで見てきた「1日の流れ」の背景には、アナスタシア ミアレ全体の“働き方の仕組み”があります。
| 項目 | 内容 |
| 勤務時間 | シフト制(平均実働7.5h、休憩1.5h) ※1ヶ月単位の変形労働時間制 ※シフト例(9:30~18:30、11:30~20:30など 店舗営業時間に準ずる) |
| 休日 / 休暇 | 週休2日以上年間117日(月9~10日)or 年間96日(月8日)を選択 ※ご入社後の変更も可能 |
| 有給休暇 | 初年度10日間 |
| 希望休暇 | 月2回申請可能 |
| 特別休暇 | 結婚休暇など |
| 有給休暇取得率 | 100% |
| 連続休暇 | 年1回5日以上を推奨 |
| 平均残業時間 | 2時間/月 |
| 産休・育休取得率 | 100% |
| 産休・育休復帰率 | 100% |
| 子育てスタッフ比率 | 12% |
美容業界では「長時間勤務」「残業が多い」「休日が取りづらい」といった声が少なくありません。
アナスタシア ミアレでは、そうした課題を一つずつ見直し、働き方の“新しい基準”をつくっています。
評価や給与の仕組みも、固定給+賞与をベースに、年1回の評価で昇給、半期ごとの業績賞与、グループ全体の特別賞与など、“お客様の満足” と “日々のがんばり” が数字として返ってくるように設計されています。
このような、アナスタシア ミアレの数字や制度については以下の記事で詳しく確認できます。
お客様の「変化」に立ち会う仕事

「アイブロウリストの1日」は、華やかな瞬間の連続ではありません。
開店前の静かな準備、お客様1人ひとりの眉毛と真剣に向き合う施術、忙しい合間に交わされるチームの連携、そして毎日の数字で自分と向き合う時間――。
こうした小さな積み重ねこそが、“眉こそが、美しさの根幹” というアナスタシア ミアレのブランドを支えています。
アイブロウリストは、技術だけの仕事ではありません。お客様の変化に寄り添い、自信を引き出し、日々の生活を前向きにする──そんな「人の人生に関わる仕事」です。
もしあなたが、
- 自分の技術で誰かの毎日を変えてみたい
- 美容の仕事を長く続けたい
そんな未来を思い描いているのなら、アナスタシア ミアレは間違いなくその想いに応えてくれる場所です。
今日紹介した1日の流れに、自分が現場に立つ姿を少しでも重ねられたなら。次のキャリアの一歩を、ここから踏み出してみませんか。
アナスタシア ミアレは、あなたの挑戦を歓迎します。